2012年04月23日

知憩軒 その3


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鶴岡の民宿、知憩軒へ。
今回で3回目の訪問。
3月の下旬であったが、このあたりはまだまだかなり雪が深かった。




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冬季は囲炉裏で食事が出来る。
これは弁慶飯と言い、山形青菜(やまがたせいさい)という野菜に味噌を塗って焼いて食べる料理。
元来このあたりでは、この山形青菜ではなく、タイサイと呼ばれる野菜を使っていたそう。
しかし、現代人の味覚に合わないため、今は生産されていないとか。
なんと寂しい限り。




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じゃがいも餅、うるいとこごみのごま和え、えごとあさつきの酢味噌がけ
とてもキレイな一皿。
どの料理も素材の味を十分に生かした調理。素朴ながらとてもおいしい。





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凍み豆腐と牛蒡の炊き合わせ
この地方に古くから伝わる郷土料理で、3月に行われる能の舞台に合わせて食べられているとのこと。
凍み豆腐自体は一般に販売されておらず、この地方に住む方々が食べる分だけ作っているらしい。
とても貴重な物を頂きました。そして何よりとてもおいしいです。
こういうのがあるから地方の旅はやめられない!





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カブとタコの酢の物
変に甘すぎない味付けはとても好印象。






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鶏団子
素朴だが、野菜それぞれがちゃんとおいしく、満足の一品。






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弁慶飯が焼きあがりました!
うまい!!





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ニシンとじゃがいも煮物
素朴に、そして滋味深くうまい。





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はりはり漬け
うまい!
酒も進むし、ごはんのおかずにも最適。






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炊き合わせ、ごま豆腐
このあたりは定番の料理かな。
いつもおいしい。






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おにぎり、味噌汁
おにぎりうまい!たくさんおかわりした!





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干し柿
干し柿を巻いた感じ。こういうデザートは嬉しい。



つづいて翌日の朝食も紹介。



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ごはん、味噌汁





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蕗味噌、梅干、しょうゆのもろみ
ごはんのお供に。どれもうまい。




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やっぱりおいしいし、ここでしか食べられない食材があるということが僕にとってはたまらなく価値のあることです。
前回も言っているが、大型スーパーで大量に陳列して売ってる野菜も、ここで食べる野菜も同列でしか比べられない人は行くべきではないし、見た目に豪華絢爛な料理が食べられないほど出てくることに価値観を覚える人は行くべきではありません。
でも本当の意味で豊かな食を味わうため、こういう食文化に興味がある方にはぜひ訪れてもらいたい。
僕はこれからもここをわざわざ訪れたいと思う。

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山形県鶴岡市西荒屋字宮の根91
0235-57-2130
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2012年01月29日

湯乃上館(ゆのうえかん)


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出雲大社のあと、宿泊はこちら湯乃上館で。


まずは夕食。







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松葉蟹の雌
北陸で言ういわゆる香箱蟹。
調味料の質は悪くありません。





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こんにゃく、茶碗蒸し
普通。






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刺身
メジマグロ、イカ。
刺身の質自体は普通。
刺身用に用意された醤油はかなり甘く添加物たっぷりで低質な味。厳しい。










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のどぐろ塩焼き
小振りではあったがおいしかった。






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カブと湯葉の煮物
まずまずおいしい。







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割子蕎麦
そばつゆが激甘なのがなぁ・・・。
蕎麦はコシがあるのはいいが、やや硬すぎるし、茹だってないようにも思える。








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ごはんは仁多米。これはとてもおいしかった。








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デザートは梨。




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朝食はこんな感じ。





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食事に関してはそれほど悪くはありませんが、良くもありません。
素朴なうまさが感じられればよかったが、そういう感じでもなかった。
求めている方向性とは違いました。
また、奥様(?)の接客もやや難ありで、心地よく食事が出来る感じではなかった。

建物等に関しては古いとかそういうことは全く気にしませんが、ここは古いだけでなくやや掃除が行き届いていない感じが見えたり、いかにも暗い雰囲気なのが感じられて少し残念でした。

価格帯はそれほど高くないとは言え、食事の内容、設備等を考えると満足は出来ません。


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<2012年12月鳥取、島根旅行の記事一覧>
太田酒造を訪ねて。
桔梗屋
松江城
カフェ・ヴィータ
風流堂
みな美
出雲大社
湯乃上館
木次乳業、ブラウンスイスの日登牧場へ
羽根屋
印度亜

島根県雲南市木次町湯村1336
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2011年12月10日

知憩軒(ちけいけん) その2


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横手焼そばを食べた後は鶴岡にある知憩軒へ。
昨年も訪れた宿。
到着が遅くなってしまった。


まず夕食へ。



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一皿目。
どれも素朴ながら上質な味わい。



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じゃがいも餅
じゃがいもっておいしいね、と思わせてくれる料理。
タレは少し甘め。





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あけびの炒め物
このあたりではあけびをこのようにおかずにして食べる。
昔実家付近の山に入ってあけびを採って食った覚えがあるなぁ。
かなり苦味がある。





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ごま豆腐、煮物などなど。



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そして真ん中にあるのは「藤沢かぶ」
これは庄内の在来種であり、絶滅の危機にある野菜。
もともとこの土地で杉を伐採した跡地に焼畑農業として栽培されてきた。
聞くところによると、山の急斜面で栽培し、重労働を伴うわりに儲からないため後継者不足に陥ってるとか。
現在この藤沢かぶを本来の焼畑で栽培しているのはたった1人しかいないそう。

その味はというと、かぶの味を強くした味わいに、野生の山菜や菜花を思わせる若干の辛味とエグ味を有する。
とってもおいしい野菜でした。
当然調理はシンプルに塩のみで浅漬け。





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いも煮とごはん。
ここはごはんがホントにおいしいんだよね。





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ごはんもいも煮も3杯ずつおかわりした。
ホントにうまい。





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焼きりんご
素朴で滋味深く。




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そして翌日の朝食。
まずは蕗味噌、しょうゆのもろみ




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本当に滋味深い料理たち。



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味噌汁。
手作り味噌でね。



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うまし!





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昨年同様大満足の食事でありました、長南さん親子といろいろ話をさせていただき、とても興味深いお話をたくさん伺うことができた。
近年は山形大学の農学部?の学生も食文化に興味を持ち宿泊に来てくれることを嬉しそうに語って話しておられた。大学でそういうことを教えるのはとても良いことだと思う。
この土地でしか味わえない物、そしてそれをこの土地のみで継承して行って欲しいものです。
豪華な料理は出ませんが、本当の意味での豊かな食を味わえるはずです。
似非グルメの方や食べきれないほど料理が出てこないと満足できない方は行かない方が良いと思います。
また、その地で採れる農作物に興味が無く、大手スーパーに並ぶものも変わりなく同列だと認識する人もここへ来ても「普通」だと思ってしまうでしょう。
そういう意味でも、食文化や郷土料理に興味がある、理解したいと思う方はぜひ泊まってみるべきでしょう。
ちなみに宿泊は完全予約制で、一日一組限定。
1泊2食付で5500円より。

本当に素晴らしい有意義な時間をありがとうございました!


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<2011年秋 東北旅行の記事一覧>
片平まつり2011(東北大学片平キャンパス内)
アル・フィオーレ
山ふところの宿 みやま
東家
福田パン
光原社
ビアパブ ベアレン
ぴょんぴょん舎 盛岡駅前店
ひぃなの丘 湖山荘
寿司一
ダ・サスィーノ
三内丸山遺跡を巡る。
大館で鶏飯を食らう
秋田内陸縦貫鉄道で行く。
料亭 稲穂
酒盃(その2)
浅舞酒造
発酵の町 横手を歩く
横手焼きそばを食らう。
知憩軒(その2)
羽黒山と精進料理
一心 加減燗


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