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少し前に読者の方からここの文章について僕の考えを聞かせて欲しいとのコメントをいただき、今回これを読んでみることにしました。
タイトルは僕が尊敬する幕内秀夫さんの言葉をお借りしました。
(幕内秀夫さんの講演会の記事はこちら)
(※今回は少し内容がマニアックです。)
非常に丁寧に、なおかつ長文で書いてあるので読破するのに時間がかかりました。
これを読んで思い浮かんだ人物像は、頭のいいアメリカ人か北欧人、もしくはそれらの考え(文献や文章)を踏襲した日本人あたり。(実際の人物像は分からないが、文章が英語を直訳したような不自然な部分が見受けられるため。)
始めにこの方の考え方全般についての僕の感想を申し上げると、
「肯定できる部分が多いが、否定したい部分もある。考え方としては良いかもしれないが、やや非現実的かつ理論的過ぎる部分がある。少し乱暴な言い方になるが、生きること(健康であること)が目的になってしまっている印象。」
といったところ。
もちろん考え方は人それぞれなので、どんな考え方であっても頭ごなしに否定することはしませ。なので、たとえこの方と僕が違う考え方であってもそれはそれでいいと思いますし、どちらが優れているかということではありません。僕個人がこれに対して思うことや違いを書いていこうと思いますので、その点を踏まえた上でお読み下さい。
では文章を引用しつつ、考察をしていきましょう。
>白砂糖がたっぷり入った清涼飲料水や缶コーヒー、また酵素の無い濃縮還元ジュースや
>フルーツの缶詰はなるべく控える。菓子類も量を減らす。
これは概ね賛成ですし、正しいと思いますが、この「酵素(エンザイム)」が非常に厄介。
近年ともすれば宗教的にもなりかねない酵素信仰が一部では見られますね。
酵素と言うのは生体内に無数に存在し、多くの代謝の触媒作用を担っています。
しかし加熱により失活(力を失う)しますし、その生体外での効力と言うのはまだまだ分からない部分が多いと言われています。ましてや生体内での代謝や酸化還元と同じにして考えてもらっては困ります。
しかも酵素はタンパク質なので、人間の胃液(約pH2の強酸性)で失活します。
仮に例を挙げると、タンパク質分解酵素が胃液で失活せずにその効力が最大限に発揮され続ければ、パイナップルやパパイヤなどのタンパク質分解酵素を多量に含む果物を生食した場合、人間の胃や腸は少なからず損傷を受けるでしょう。
そんなことが起こらないのは自明の通り。
ちょっと話が変わりますが、あれもそうですね、「ナットウキナーゼ」
ナットウキナーゼは血栓を溶かし、血液をさらさらにするといわれています。
事実、試験管内に血栓とナットウキナーゼを入れると、見事に血栓は溶けてしまいます。
しかし、あなたが食べた納豆は直接血管に入るのですか?消化はしないのですか?
そうです。ナットウキナーゼはタンパク質なので、体内で消化吸収を受け、アミノ酸になり、酵素とは似ても似つかぬ形で血液内に入ります。
つまり、納豆と血液サラサラの直接的な関連性は皆無です。
こういうおバカちゃんな考え方を鵜呑みにしないようにしましょうね。
>牛乳、乳製品を日常的にとるのは控える。
これにはほぼ100%賛成です。
長くなりそうなので詳しくはまた別に記事にするかもしれません。
>食卓塩はできるだけ使用しない。料理に使う塩は、ほ〜んの少し。
これには反対する部分が多いです。
僕は食卓塩(精製塩のこと?)を使うことには反対ですが、塩の量に関しては極端な場合を除き、制限する必要は無いと考えている。
だいたい、塩分というのは過剰摂取することが難しいものである。
料理に使う塩分が多すぎる場合には、塩辛くて食べられないし、よほどのことが無い限り過剰になることは無いように調節が出来ている。
日本人は昔から塩分を多く摂ってきたが、それは必要だったから。
食べ物を保存する知恵として、塩を使い、その過程で漬物、醤油、味噌といった保存食を作ってきた。
日本には諸外国に類を見ないほどの多種多様の保存食がある。
そのため古くから日本人の塩分摂取量は諸外国に比べて突出して多かった。
その昔、欧米諸国が1日平均8g程度の塩分摂取量であるところ、日本人の摂取量は20gとも30gとも言われていた。
近年では日本人の平均塩分摂取量は11〜12g程度に落ち着いているが、ではそれによって日本人は恩恵を受けたかというと、実はそんなことは全くない。
塩分の過剰摂取は高血圧の原因だと言われるが、そもそも高血圧は本態性(原因不明)が9割以上を占める。
塩分制限の効果があるかどうかは疑わしいものが多い。
また、仮に塩分の過剰摂取が日本人の高血圧の原因になっていたとしても、それは日本人にとっては仕方の無いことだったとも考えられる。
なぜなら、塩には体を温める効果がある。塩を取らなければ、この寒暖の差が激しい日本では生きていくことが難しかったのかもしれない。
塩を多量に摂取し、体を温めることによって、「たかが高血圧程度」で済んでいたとも考えられる。
今、バカの一つ覚えみたいな減塩指導、塩分制限により、日本人の平均塩分摂取量は少なくなってきた。しかしそれによって、むしろ悪性腫瘍をはじめ、そのほかの疾病が極端に増えていることは全く触れられていない。原因は様々あるにしろ、もっと広い目で体のことを見なければ、このバカの一つ覚えみたいな「薄かろう良かろう」という減塩志向は改善されないだろう。
おバカな厚生労働省もやたらと塩分のことだけを言いたがるが、それによっていい効果が出ていることなんてまったくないのにね。
そして減塩を信仰しすぎるあまり、本来多量の塩分を必要とする漬物類にまで塩分制限などと言い出し、挙句の果てに保存性が悪くなるからと、保存料や酸化防止剤を加えてしまう本末転倒ぶり。
食べ物はその土地とその土地の人間と密接に関わっています。
欧米諸国から持ってこられた栄養学なんぞを信じ込んで塩分の制限などをする必要は全くありません。
何度も言いますが、日本人に塩は必要です。
この筆者の方も頭はいいと思うのですが、今一つ食に関してはやや画一的な考え方しか出来ていないようです。
>昼と夜は、なるべく野菜や植物性の発酵食品、サラダをとりながら普通に食事をする。
>夕食時に果物をとる場合は、食事の前にとる。
>肉、魚料理、パスタなどには、常にサラダを添える。
日本人は欧米人とは違いますし、ましてや馬やゴリラじゃありません。そんなに生野菜や果物を気にして食べる必要はありません。
栄養が偏るんじゃない?などと少しでも思った方はこちらも読んでみて下さい。
もちろん、サラダが好きな人は食べればいいと思いますが、半強制的に食べさせられているようなら食べない方がましです。
>家庭では、週に3、4度は玄米ごはんを食べるようにする。
これも悪くは無いんだけどね・・・。
僕は玄米より断然白米の方がうまいと思うし、無理して玄米を食べることはオススメしない。
健康であることが目的であればそれもいいかと思いますが、「うまいメシ」を食べることも一つの楽しみでありますし、目的であると思います。
>発酵食品を混ぜ合わせて、そのまま食べるか、ごはんのおかずにする。
>例:納豆+キムチ
おいおい(笑)
食べ物は実験材料ではない。そしてfoodは風土だ。
そんなことだから味噌汁にヨーグルトなどとほざくのだ。
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すべてを書こうと思うととんでもなく長い文章になりそうなので、このくらいにしておきます。
だいたい理解はしていただけたと思うが、この筆者は頭はいいと思います。
しかし、食に対する考え方は疑問が残る点が多い。
食品を「栄養」という観点でしか見られていない気がするし、第一、「そんなことして料理がおいしいの?」と思うような記述がかなり多い。
もちろん、この考え方が悪いという意味ではありませんし、「食べ物は味よりも栄養が第一!体にいい食べ物万歳!」な方はいいと思います。
しかし、何度も繰り返しますが、食べ物は人間とその土地と気候など、様々な要素と密接に、そして複雑に関係しています。
必要な食べ物は画一的に「これがこれだけ必要」だと決められるものではありません。
欧米の考え方を持ち出して、「あれが不足している。これが過剰だ。」と決められるものではありません。
興味のある方は読んでみてもいいかと思いますが、個人的な考察としては到底実行できるものではないしといった印象。
もし他にも何か気になる健康情報、ダイエット法などありましたらぜひ教えてください!
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