2012年03月10日

福文 その10


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大好きなお店、福文のお菓子。
惜しくもこの2月一杯で閉店されましたので、残念ながらこれから紹介するお菓子は二度と食べることが出来ません。
大変申し訳ありませんが、今回は自分の備忘録としての意味合いで記事にさせていただきます。




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梅の雪
上質な百合根のきんとん。見た目にも美しい。







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わらび餅
とにかく見た目に締まりがある。
上にかけられたきな粉も、ただかけられただけの飾りではなく、非常に上質。
このきな粉だけを味わってもお店のレベルの高さや技術をしっかりと感じ取れます。
そして生地も上等な香りと厚みのある旨み。
あんこも最高。
さらっとしていて、とにかく豆の香り、味の厚みが素晴らしい。
洗練されているのに、線の細さは一切感じない。
どの部分を見ても完璧においしいし、全体としてもとてもバランスがいい。
今まで食べてきた中で一番おいしいと思うわらび餅。
ぜひとも上質な煎茶と共に味わいたい。






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好日
中には味噌を使ったあんが挟んである。
驚きはないが、間違いなくおいしい一品。








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水羊羹
これ、実はまかないのお菓子なので、販売はしておりません。
もう時効だと判断して記事にさせていただきました。
これは鹿の音などを作る際にどうしても形が崩れてしまう小豆が出るそうで、そう言った商品にならない物を集めて作ってあるそう。
しかし、当然ながらこのお店の材料なので、最高品質の物しかありません。
味はというと、透き通っていながら驚くような厚みと香りがある。
ちゃんと甘いのにしつこさを感じさせない。
うまいとしか言いようが無い。
というか、今まで食べてきた中で一番おいしいと思う水羊羹。
だいぶ前に食べましたが、今でも鮮明に味を思い出せる。
はっきり言って水羊羹がこんなにおいしいものだとは知らなかった。




繰り返しますが、福文さんは閉店されてしまったため、二度とこのお菓子を食べることは出来ません。
最後の最後まで本当においしいお菓子をありがとうございました。
いつの日かまた「本物の和菓子」に出会えますように・・・・。

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福文その1(初夏のお菓子と冬のお菓子)の記事はこちら
福文その2(夏のお菓子)の記事はこちら
福文その3(秋の栗きんとん)の記事はこちら
福文その4(冬のお菓子)の生地はこちら
福文その5(新緑の時期のお菓子)の記事はこちら
福文その6(早春の時期のお菓子と真夏のお菓子)の記事はこちら
福文その7(わらび餅)の記事はこちら
福文その8(栗きんとんと栗蒸し羊羹)の記事はこちら
福文その9(冬のお菓子、かるかん、すはま等)の記事はこちら
福文その10(冬のお菓子、水羊羹)の記事はこちら
posted by 1031 at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 和菓子・お茶など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月23日

風流堂


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カフェ・ヴィータのあとは日本三大銘菓で有名な山川を目当てに風流堂に行ってきました。




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紅白が対になっております。
いわゆる落雁です。
上品なお菓子。







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今では全国の百貨店等でも購入が出来るだろうが、島根へ行き、お店を見てそこで購入することに意味があるのです。
ごちそうさまでした。

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<2012年12月鳥取、島根旅行の記事一覧>
太田酒造を訪ねて。
桔梗屋
松江城
カフェ・ヴィータ
風流堂
みな美
出雲大社
湯乃上館
木次乳業、ブラウンスイスの日登牧場へ
羽根屋
印度亜

(風流堂 本店)
島根県松江市白瀉本町15
0852-21-3359
posted by 1031 at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 和菓子・お茶など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月06日

福梅の食べ比べ その2


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昨年の食べ比べを勝ち進んだ(?)厳選のお店と、あと数店で福梅の食べ比べを行った。

今回は暫定王者の諸江屋、そして福文、さらにきんつばで有名な老舗の中田屋、写真には無いが、割と良さそうに見えた板尾甘露堂も。








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見た目はこんな感じ。









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割るとこんな感じ。


さて、個々の感想を。

<諸江屋>
相変わらず素材の良さ、皮のうまさが光る。
あんの力強さに比べてほんの少しだけ皮の存在感が控えめな印象。
これは悪いと言うことではなく、あくまであんを引き立てるという意味。
僕が知る限りでは唯一ここの福梅だけが和三盆を使っており、香りも良く、深みもある。
相変わらずうまかった。


<福文>
この中では一番甘さが強い。しかし、全くもって重さは無い。
素材の良さも頭一つ抜けており、小豆の香り、旨み、すべてにおいて最高レベル。
この皮一つとってもちゃんとおいしい。
皮の主張が強いため、今回の食べ比べの中では好き嫌いが分かれる点になった。


<中田屋>
あんは香りが良く、上手に炊けている印象。
わずかに硬さが残る点が気になったが、十分においしいと言えるレベル。
しかし、福文と比べてしまうと味が薄い。
甘味が薄いとかそういうことではなく、絶対的な素材のレベルに差がある。
なかなか良かったが、今回の中では見劣りしてしまう。
ちなみに唯一このお店だけがバラ売りをしていない。
味に関係はないが、この強気な姿勢があったため、なんとなく期待はしていなかった。
でも予想よりかなり良かった。


<板尾甘露堂>
写真はありませんが、今回はこちら用意しました。
丁寧に炊かれた印象のあん。
しかし、皮が完全にないがしろにされている福梅でした。
悪くはありませんが、印象の薄い福梅です。



福文はやっぱりおいしかった。
そして諸江屋もおいしい。
石川県内では福文と諸江屋が頭一つ抜けています。このレベルまで来れば好みの問題と言っていい範疇にあると思います。

昨年の結果も踏まえて現在までの結果をまとめてみると。

福文≧諸江屋>>>森八≧中田屋>柴舟小出≧中島≧板尾甘露堂≧雅風堂≧うら田>>>越山甘清堂

さて、来年は諸江屋を上回るお店に出会えるかな?


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福梅の食べ比べその1の記事はこちら
福梅の食べ比べその2の記事はこちら

<坂尾甘露堂>
石川県金沢市香林坊2-7-25
076-262-4371

<福文>
石川県加賀市大聖寺荒町31
0761-72-0307

<中島>
石川県金沢市兼六元町1-14
076-231-6534

<雅風堂>
石川県白山市布市1-239
076-276-3488

<柴舟小出>
石川県金沢市横川7-2-4
076-241-1454

<諸江屋>
石川県金沢市増泉3-6-35
076-241-2854

<うら田>
金沢市御影町21-14
076-243-1719

<森八>
石川県金沢市尾張町2-12-1
076-262-6251

<越山甘清堂>
石川県金沢市武蔵町13-17
076-221-0336
posted by 1031 at 20:53| Comment(9) | TrackBack(0) | 和菓子・お茶など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする