<栄養学ク〜イズ>
※解答と解説アップしました。最後にあります。

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やりたい人はやってみてくださいえぇ、一応僕の専門分野ですので。
※でも個人的見解も含まれてるので悪しからず。
(問1)
次の食品のうち1つだけエネルギー量(kcal/100g)が他の3つと大きく差があるものがあります、さてどれでしょう?他の3つはほぼ同じです。
A.春雨
B.米
C.砂糖
D.さつまいも
(問2)
次の食品(サプリメント)のうち、摂取しても効果がないと思われるものがあります、さてそれは一体どれでしょう?
A.コラーゲン
B.クエン酸
C.カルニチン
D.ヒアルロン酸
(問3)
次の油脂類のうち最もエネルギー量(カロリー)が低いのはどれでしょう?
A.オリーブオイル
B.ショートニング
C.健康エ○ナ
D.紅花油
(問4)難
次の食品は何でしょう?
カルシウムは牛乳の4倍、鉄分はほうれん草の10倍、食物繊維はレタスの42倍、カリウムはりんごの20倍、ビタミンCはみかんの8倍、ビタミンAはピーマンの30倍以上含まれている食べ物
問1の答え→D.さつまいも
100gあたりのエネルギーは以下の通り、
春雨:345kcal
米:356kcal
砂糖:384kcal
さつまいも132kcal
さつまいもはこの中では一番低カロリーです。
どうですか?春雨は低カロリーって思ってませんでしたか?
勘違いしやすい食品なのでご注意を。
問2の答え→全部効果が無い
コラーゲンはタンパク質ですが、アミノ酸の組成はかなり特殊で、必須アミノ酸であるトリプトファンが全く含まれない。つまり体タンパク質の合成の助けにならない。
また、コラーゲンは体内で完全にアミノ酸に分解される上、その特異的に含まれる、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジンは体内再利用されない。
つまり、コラーゲンを食べて体内のコラーゲン合成量が増えることはない。
ちなみにお肌に塗ってももちろん意味ありません。
クエン酸は体内で炭水化物から合成されます。つまりご飯食べてりゃ不足しないってこと。
クエン酸が不足→体内のクエン酸回路 (エネルギーを生み出す経路)が不活性化→疲れる。
ということをよく聞くが、そもそもクエン酸は不足してないし、それ以前にクエン酸回路の活性を調節しているのは、オキサロ酢酸ではないかと思われるのでこの説明は意味不明。
カルニチンはアミノ酸の一種で脂質の代謝には不可欠です。
しかし、カルニチンは必須アミノ酸ではないので体内で合成されます。
なので不足することはないのではないでしょうか。
しかも一部報告で、カルニチンの摂取により食欲増進効果があるとされてます。
ヒアルロン酸は、N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸が連続してαグルコシド結合などによって結合した物質。
αグルコシド結合は体内の酵素により分解されるので、ヒアルロン酸として吸収されることはありません。つまりヒアルロン酸を経口摂取して体内のヒアルロン酸の合成量が増えることはない、と考えられる。
ちなみにお肌に塗ってももちろん吸収されない。
余談ですがβグルコシド結合はヒトが持つ酵素で分解されないので、この構造を持つキチン(海老やカニの甲羅とかね)は体内で分解されないため食物繊維と同様の働きをする。
つまり動物性の食物繊維。意外でしょ?
問3の答え→全部同じ
オリーブオイルは健康的なイメージだから低カロリー?そんなことはありません。
油脂類は種類に関係なくほぼ一定のエネルギー量です。
ショートニングは無味無臭の油脂。エネルギー量はもちろんオリーブオイルと一緒。
健康エ○ナもね。あれは脂質の化学的な構造が違うだけでエネルギー量は一緒。
でも体に脂肪がつきにくいといいますね。その理由はちょっと複雑なので省略。
紅花油がヘルシー?はぁ?意味不明。
一部例外はあるものの油脂類は100gあたりのエネルギー量は921kcalです。
問4の答え→煎茶(抹茶もほとんど同じ)
お茶ですよ?お茶。嘘じゃありません。
でもこれにはもちろんタネがありまして、茶葉そのものを食べた際の栄養量なのです。しかも乾燥重量。
こういうのに騙されないようにしましょう。栄養素に踊らされてはいけません。
茶葉だけバクバク食べる人なんていません。(もしいたらごめんなさい。笑)
まぁしかしよくこういう表記ありますよね。カルシウムが牛乳の〜倍とか。
よく考えてみてください。乾燥重量と比較してるんじゃ意味ないですよ。
水分が抜けた分、同じ重量当りの栄養量が多いのは当たり前。
牛乳と粉末のスキムミルクを考えてみてください。
同じ重量なら粉末のスキムミルクの方が10倍カルシウムが多いけど当たり前ですよね。
ついつい無知な私は宣伝におどらされサプリメントを買ってしまいます(>_<)
しかも結構 高価なのに...
効果無いのに 高価!
無駄遣いだったのね〜
近年は健康志向が高まりすぎて、情報が氾濫していますからね。
効果が無いとは言いませんが、食品に薬のような効果を期待してもいけないでしょう。