ここは金沢では最も有名かもしれない料亭「つる幸」の一番弟子の方がはじめたお店です。
そういえば京都にも「つる家」ってありますけど、「つる幸」はあのお店で修行した方がはじめたそうです。
しかし、店構えからしてつる幸とは全く目指している所が違うような気がします。「つる幸」は派手で時代の流れに乗っている感じ。
同じ石川県出身の辻口氏と共に石川県を盛り上げようとしていろいろなイベントも行っているらしいし。
まあ、そんなことより料理です。
今日は5000円のお昼の懐石をお願いしました。

着きました。大通り沿いじゃないし、大きな看板も出てません。
ちょっと見つけにくいです。

鯔(ボラ)の白子
味付けは生姜味の出し汁。ごく薄味です。ボラの白子ははじめてですが独特の甘みがあります。嫌いな人はちょっと無理かも。

しめじのしんじょう
しんじょうはふわっとやわらかくておいしい。だしはしんじょうの味を邪魔しない昆布だし。しめじの香りとゆずの香りもいいですねぇ〜。

刺身
戻りがつおと甘エビとヒラメ。ヒラメは見えないけど奥にあります。ヒラメはかなりおいしい。甘エビは普通。かつおも普通。
わさびはしっかり本わさびでした。

あわのあんかけ
これは少し味が薄すぎる気がするなぁ〜。つづらのはおとなしい味ながら、あんかけは絶妙の塩加減でおいしかった。

さわらの西京味噌焼き
これめちゃくちゃうまかったです!!
薄味ながら味噌の風味がしっかり生きていておいしい。
しかも炭火で焼いていたので、表面はパリッパリで香ばしくてこの香りだけでよだれが出そう。
あぁ〜
ご飯食いた〜い!!
って思ってたら出ました。

栗おこわ
せいろで蒸して作っていましたが、蒸し加減最高です。ぴかぴか光ってるでしょ?うまそうでしょ?うまいんです☆

漬物
当たり前だけどしっかり手づくりです。

味噌汁
ずいぶん薄味。味噌汁だしもう少しだけ濃くてもいいかな。
ダシがしっかり効いていてうまいです。少しだけ七味のような香りと味もある。

水菓子
メロンです。おいしいです。
こういう懐石料理や和食の店で出てくるデザートは既製品の「きなこのアイス」とか「抹茶アイス」とか「ゆずのシャーベット」とか「グレープフルーツのシャーベット」が定番ですよね。
ああいうのやめて欲しいですよね。僕はこういうお店に手づくりのデザートは求めません。ただでさえ仕込が忙しいだろうからフルーツを出してくれれば十分だと思う。もちろん手作りするにこしたことはないけど。
でも既製品だけはやめて欲しい。
このお店は良くも悪くも時代の流れに左右されない料理を作っているように思える。良く言えば正統派の日本料理、悪く言えば化石のような料理(失礼…)。
「つる幸」や「つづら」は人に勧めて喜ばれるようなお店ですね。斬新な料理も多いし、店構えも新しくて明るい。たぶん僕は友達にいい和食のお店を知っている、って言って連れて行くならこの2軒のようなお店です。
「つる家」は僕自身が常連になりたいお店ですね。通いつめるならこういうお店かな。
お気に入り度:★★★
石川県金沢市尾山町3-50
076-265-6301
営業時間 不明(11:30〜13:30 18:00〜ぐらいだと思う)
不定休

←何位かなぁ?わくわく♪