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僕が参考にさせて頂いているブログにあるイベントが紹介されていましたので、記事にしたいと思います。
Let's食育! 〜食の楽しさ、大切さを感じよう〜
と題して2012年の6月11日〜6月22日の期間で農林水産省本省「消費者の部屋」にてイベントが開催されているらしい。
出ました、また食育(笑)
一つ一つにツッ込むのも面倒なので省略するが、しかしまぁなんと低レベルというか、無意味なことを・・・。
ちなみに何度か言っていますが、僕は「食育」などと言う言葉が大嫌いです。
『農林水産省は食育に対し真剣に取り組み、こんな有意義なイベントを開催しています』
みたいなアピールが見え見えで痛いし、もしアピールじゃなく本気で取り組んでこの様であれば更に問題。
だいたいこんなこと、税金を使ってやるような意味のある事業じゃない。
「何もしないよりはマシだろ」と思った方もちょっと考えてください。
すでにあなたは偽善食育事業の罠にハマっている可能性があります。
本当に子供の食を考えれば、真っ先に行うべきはこんなことではありません。
ましてや、給食に米粉パンなどという馬鹿げたものを出すことでもなく、そんな米粉パンを「地産池消」などと抜かし、さらには食育などとほざくことでもなければ、インスタントラーメンのレシピなるふざけたものを募ることでもありません。
ただ、子供の食に対しての最も有用な教育の場である、給食さえ「まとも」であればいいのだ。
つまり、日本人本来の当たり前の食を子供達に提供することが必要なのだ。
もっと具体的に言えば、一刻も早い完全米飯給食化が求められるはず。
給食ではその時期にその土地で取れるものをおいしく頂けばいい。
あえて言うなら、これが子供達にとって最高の食育になるはず。
子供はもちろん、大人たちが本当の意味での食を理解できる世の中になることを強く祈る。
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勘違いの食育その1 〜米粉パンを給食に〜 はこちら
勘違いの食育その2 〜地産池消という大義名分〜 はこちら
勘違いの食育その3 〜おかしな栄養バランス〜 はこちら
勘違いの食育その4 〜農林水産省の愚かな取り組み〜
はじめまして!
おいしいものももちろんですし、食の本質に対しての記事もアップしていきたいと思います。
ぜひこれからも遠慮なくコメントくださいね!
長文です。
お会いしてゆっくり話したいです(笑)
私も以前から”食育”というコトバには違和感があり、
一つ一つの取り組みを見るたびに問題点は見つかるものの、
食育というもの全体にたいする自分の考えが定まっていないところがあったのですが、
先日たまたま読んでいたファッション雑誌の中の記事の一部を読んでストンと腑に落ちたことがありました。
目黒区にある『青や』、『青やのとなり』
というお料理やさんを営まれる青山有紀さんという方の連載のなかにあったのですが
彼女は20代後半までほとんどお料理をしたことがなかったそうですが、
そんな彼女が自然と料理をし、お店を開いたのも、料理屋を営んでいたお母様が、彼女が幼いころからどんなに忙しくてもきちんとしたものを食べさせてくれていたからだと感じていらっしゃるそうです。
そして彼女はこう語られています
「子供が大きくなったとき、記憶に残るような"家族の味”を作ってほしいと思う」
と。
食育とはまさにそういうことで、
忙しくても食卓を一緒に囲む時間を大切にする、
そのときの季節や体調に合わせて味付けや塩加減を調節する、
大切な人のために、目に見える相手のために作る。
上手に、見栄えよくではなく、
時に手を抜きながらも当たり前のようにお料理をつくる、家族で味わう。
そうやってそれぞれの家の味を自然な形で伝えていくことがなによりの食育だと感じます。
食べる、ということは生きることそのもので、
それを"食育"というわざわざ、形として一律に提供する、イベント化する、興味を引かせる、
とあたかも特別なことのように区別してしまうと、
家庭の味、地域の味、大げさですがしいては日本の味が失われてしまうのを危惧します。
というのも、一見、郷土の食材、郷土料理、などというお題でも
単発的なイベント化してしまうと大半の子供は頭にも舌にも記憶にはほぼ残らないうえに
親たちも『食べる』、にまつわることを食育というジャンルに任せてしまいかねないと思われます。
なにより記憶に、舌に残るのは当たり前の日々の中で当たり前のように味わ
う家庭の味であり、
生きる=食べる
ことに大切なのは「わざわざ」「あえて」伝え教えるのではなく
言葉にしなくとも伝わるような愛情いっぱいのお料理を食べさせることに尽きると思います。
わたしの母も、結婚当初はお味噌汁すら作れない人だったそうですが
私の記憶するかぎり、「できないできない」といいながらも
日々のお料理の支度の中で魚をさばく、筍や蕨やつくしのあく抜きをする、また季節には味噌をつくったり、おやつにはケーキを焼いたりパンをつくったり…といろいろとしていましたがそれも特別なこととしてでなく当たり前の日常の風景として残っています。
また、小さいころナスやピーマンをマズイと食べない私に対して父親は
「この味がわかるようになるとオトナなんだよね。まぁ俺も昔はたべられんかった」
と無理に食べさせようとはしませんでした。
それがかえって『気になるオトナの味』になってしまい、いつオトナの味がわかるようになるのかと思いながら食べていたように記憶しています(笑)
先述の青山さんはレシピに余白を残してあるそうです。
というのは
そのお料理が彼女の手を離れ、つくった人の手で記憶を育む味になってくれるように、との想いからだそうです。
今はクッキングスクールなどで幼稚園児でもお料理を習うことができるそうです。
ママ友のなかにも通わせている人もいて、私も楽しくできるならいいな〜とも思いましたが、考えがココに至り、
今、4歳や5歳でお料理つくれるようになるより
いずれ子供たちの記憶に残る味のためにお金を使おうと思うようになりました。
食べることにまつわることを
"食育"
などとしていっせいに教え込むではなく、成人までのほぼ大半を過ごす家庭の中で当たり前の日常のなかでこどもたちが感じ取っていくことが必要であり
”食育”
という分野を作ってしまうことで
食に関する家庭で営むべきことを奪ってしまうのであれば
日本の食文化にとって弊害にもなりうると感じます。
ほんとうの意味で食育とは
青山さんのように広がりのあるレシピを提供するなどして
『家庭の味を支える』ことで、地方の味を支え、
しいては日本の味を支えていくことだとつくづく感じます。
給食の完全米飯化は強く強く望むところです。
学校にしていただきたい食に関する提供それが第一。
そして牛乳廃止もしくは選択できるようになることも強く望みます。
コメントありがとうございます!
青山有紀さんの生い立ちなどは知りませんでしたが、非常に興味深い話ですね。
食に関して子供へのアプローチは家庭で行うことが大部分を占めていると感じます。
ごく普通にその季節に採れた物をおいしく、そしてありがたく頂くことで十分なのではないかと思います。
今回のイベントでもまさにそうですが、のんたんさんのおっしゃるようにイベント化し特別なことのようにしてしまうのはアプローチの仕方としてちょっと違うのではないかと思うのです。
少し話はそれますが、近年の過剰な発酵食品ブームもそうです。
猫も杓子も発酵食品が大好きだとのたまう。
挙句の果ての塩糀ブーム。
本当にあきれて物も言えません。
好き嫌いについてもそうですね。
嫌いな物を無理に食べさせ、結果子供がその食べ物自体を拒否してしまってはいけません。
そしてまがい物を与えることも愚の骨頂です。
悲しいことにその集大成が現代の給食であると言わざると得ない部分があります。
つまり、まずいパンを給食に出すからパン嫌いが増え、ごはんと一緒にマズい牛乳などを出すから牛乳嫌いが増える。
まぁ何度も言ってる気がしますがw
のんたんさんとはまたいつかお話したいです。
たぶん時間がどれだけあっても足りないことでしょう。
コメントはいつでも大歓迎なので、ぜひまたよろしくおねがいします!
先の私のコメントはちょっと家庭内に重きを置きすぎた内容になっていますが、家庭じゃなくちゃいけないということではないです。
無理して頑張ってなんでも手作りしろってことでもなく。
おっしゃるように、素直に、当たり前に、季節の物を、丁寧に作られた調味料で味わうだけで十分だと感じます。
丁寧に作られたお料理は自然と感謝の気持ちがわきますものね。
いわゆる“食育”のアプローチの仕方、もっと他にありますよね。
それには、とにかく給食を完全米飯化し、真っ当な食材と丁寧に作られた調味料を使っていただくことから始めてほしいですけれど....。
塩麹ブーム、発酵食品ブーム、もう本当同感です!
話し始めたらきりがないので割愛しますが、
私は発酵食品を控えて体調を整えることもあります。
◯◯をとっていれば誰でも健康になれると錯覚させるようなこの食品に関するブームには毎回やれやれと感じてしまいます。
コメントではうまく伝えにくいあれこれをお話したくてウズウズしています(笑)
そうですね。
まずは子供が食に真っ当に向かえるような環境を整備できればと強く願います。
当たり前のことを当たり前に。
それは過程でも学校でも、そして飲食店でも同じであって欲しいです。
ちょっと話はそれるかもしれませんが、もちろん手作り、自家製に越したことは無いのです。
しかしこの言葉自体も少々考え物ではあります。
「自家製だからある程度味が落ちても仕方ない」というスタンスの飲食店があることも問題で、それならばおいしい既製品を使った方がいい場面もあります。
さて(笑)
僕も書けばどれだけでも書けてしまうのでこれくらいにしておきます(笑)
またぜひ連絡くださいね!