2011年10月20日

嘯月(しょうげつ) その4


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ちょっと前ですが、ふらっと京都へ行ってきました。


まずは大好きな嘯月へ。






syougetsu4-1.jpg
こぼれ花
一口食べて驚いた。悪い意味で。
きんとんは繊細でいいのですが、中の粒あんがこの繊細な味を完全に邪魔しています。
粒あん自体がまずいわけではありませんが、組み合わせを考えると適切だと思えません。
第一こういう生菓子と言うのは手のかかった繊細なきんとんと上質なこしあんがあってこそ成り立つものであるはずです。
決してまずくは無いし、とてもおいしい部類には入るのですが、このレベルのお店が出す物としてはやはりどうしても気になってしまいます。





syougetsu4-2.jpg
初雁
くずを使ったお菓子。中にはゆり根。おいしい。







この日は2点だけでした。概ね満足ではありますが、少し残念ではありました。
そう言えば、以前福文の福氏とお話をさせて頂いたときに、「儲けを考えると和菓子屋なんてやってられない」という旨の言葉を言っておられたのを思い出す。
福氏曰く、今やここのような京都の有名店ですら、最高品質の材料(小豆など)を使い、最大限に手間をかけるお店はほとんど皆無らしい。もちろんそうなれば田舎の店など言わずもがなである。
大抵は小豆の質を落としたり、ブレンドしたりしているそう。
(ちなみに、福文ではオーダー時の価格により差をつけ、上等な物には完全に上等な物しか使用しない。)
福氏に言わせれば和菓子屋はビジネス化してきたそうですからね。
そしてこの粒あんもやっぱり「きんとん」という物を考えたときに、やや邪道であると言わざるを得ないそうだ。(手間が省けるしね)

ま、いろいろ言いましたが、このレベルのお店としては気になっただけで、すごくおいしいお菓子であることには変わりはありません。

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嘯月その1の記事はこちら(秋〜晩秋のお菓子)
嘯月その2の記事はこちら(晩秋〜初冬のお菓子)
嘯月その3の記事はこちら(初夏のお菓子)
嘯月その4の記事はこちら(晩夏のお菓子)


京都府京都市北区紫野上柳町6
075-491-2464
営業時間 9:00〜17:00
日曜、祝日休
posted by 1031 at 00:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 和菓子・お茶など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ネットサーフィンしていたら注文時に頼めば漉し餡にしてもらえることがわかりました。

福文さんはこちらで閉店と知り11月頭に行って初霜きんとんをいただきました。
美味しかったですがまたもや注文時に良い材料をお願いしなかったので250円でした。
もう一度行きたいですがもう残り時間が…
石川県12月で雪は大丈夫ですか?
Posted by シャイアントぬねの at 2011年11月26日 15:00
シャイアントぬねのさんへ

そうなんですね。情報ありがとうございます。
福文さんには良い材料でお願いした方が満足度が高いと思いますよ。
最近は石川でも12月に雪が降ることは稀です。
もし行かれるなら後半でなければまず降ることは無いと思います。
Posted by 1031 at 2011年11月28日 22:08
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