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少し前のことになりますが、地元の新聞にこんな記事が載りました。
またもやツッコミどころ満載の馬鹿げた記事です(笑)
興味のある方、余裕のある方はぜひ全文目を通していただきたいですが、特におかしな点に傍線を付けました。
>園児の嫌いな野菜トップ3はトマト、ピーマンと並んでナスだという。小学校入学前に食べ物の好き嫌いをなくすように努力している年長園児に、食育の専門家である井上奈緒同市三馬小栄養教諭は、ナスを細かく刻んで隔す料理「隠れんぼナスのラザニア」を教えた。
ここやここでも言いましたが、色々な観点から言っても子供に好き嫌いがあるのは当たり前です。それが自分の身を守ることにもつながりますからね。
つまり好き嫌いがあるというのが正常であり、普通です。
大袈裟な言い方をすると、小さな頃から何の好き嫌いも無くクセのある野菜でも何でも食べられる方が異常です。(ま、害は無いけどね。)
それなのに、ナスを細かく刻んだ上にラザニアに隠し、チーズやミートソースで味を完全に分からなくしたものを食べて(ましてや変な既製品使ってたら最悪だね。)「ナスを食べた」ことになると勘違いしているのが甚だおかしい。
小さい頃には食べられなくても、本来ナスはおいしいものです。
こんなことをして本当の味を分からなくしては全く意味がありません。
もちろんこの料理自体がダメと言うことではなく、本当にナスをおいしく食べるためにこうしたのであれば文句はありません。
でもこれはそうではなく、ナス隠してを食べるためにわざわざこんな手の込んだことをしているわけですから無意味と言うほかありません。
こういう人って健康って理由だけで、味をおろそかにしてまでハンバーグにみじん切りの人参とかピーマン入れたり、ほうれん草入りのホットケーキ焼いたり、おから入りのクッキー焼いたりしそうだね(笑)
食育(という言葉は嫌いだが)の専門家がこんなことを本気でやっていてはお先真っ暗です。
>「ナスは紫色ですね。この紫をつくるナスニンという成分ががんを防ぐよ。」
だからなんだ。なんだと言うのか。
そんな栄養素などどうでもいい。
こういう人って食べ物を栄養と言うフィルターを通してしか見ることが出来ない人達なんでしょうね。
僕は野菜を「栄養があるから」とか「体にいいから」と言って食べることは本末転倒であると考えている。
ナスを調べたらナスニンという成分が見つかって、それががんを防ぐ効果があるということが分かったことは別にそれはそれでいいと思う。
でも、だからと言って体にいいからなどと言って野菜を食べることはおかしい。
それでは昔の人はがんにならないためにナスをたべたのか?もちろんそうではない。
(ある時期に)ナスしかなかったから、もしくはナスがおいしいから食べただけ。
栄養素などと言うバカな考え方は人間が後付した理論です。食事をするときに栄養など考えていては食事がマズくなるんですよね。
ただ、現代は必要以上に飽食の時代です。
よって、ある程度の理解と見識を持った上で体のことを考えて食事をすることはもちろん悪いことではありません。
こういうことも分からないから必要以上に動物性食品を悪だと言ったり、薄っぺらな知識だけでマクロビ(この言葉も嫌い)を実践しようとする人が増えるんでしょうね。
とにかく野菜なんて子供は嫌いなもんです。大人になればだいたいは食べられるようになりますし、たとえ少しくらい食べられない野菜があったって全然問題ない。
そんなことより、こういう風に本当の味を分からなくしたり、模造品を作る方がかなり問題です。
こんなことはなんの食育にもなっていませんが、この栄養教諭はそれすらも気付いていないんでしょうね。
知らない人のために一応説明しておくと、栄養教諭制度は平成17年に新設されたもので、学校栄養職員やいわゆる給食のおばちゃんとは一線を隔すもの。それだけに責任は大きいし、与えられた職務は重大なものだと思います。
つまり、国語の先生、数学の先生と全く同列で「栄養の先生」がいるわけですからね。
国語の先生が間違った漢字を教えていたらどうですか?
数学の先生が間違った公式を教えていたらどうですか?
そんな学校に子供を通わせたいですか?

全国の間違った食育を教えている栄養の先生には子供のことを考えてもっと勉強してもらいたいものです。
子供には「栄養素」などと言うくだらないワケの分からんことを教える前に教えるべきことなど山ほどあります。
今一度「いただきます」の一言の持つ意味を教えることからはじめてはいかがだろう。
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大人たちが美味しいと言って食べれば
いつか美味しく食べられる日が来るに違いないって思ってくれれば
教えになるんじゃないかしら。
みじん切りや隠してわからなくするなんて
苦い薬を無理やり飲ませるみたいですね。
栄養があるから食え!みたいなことは
人類の食文化ではなく動物園での飼育ですよね。
1031さんがご家庭をもち、料理をされることになったら
どのような献立にされますか?
細かく野菜を切って…とかまさに自分がやっています(^-^;
1031さんの思う家庭での理想の食事が観てみたいです。
出すぎたことですみません。
細かく切ってあげて、
あ!これ食べれるんだ!という発見につながるかもしれないし。
むしろ、こういうのはよくない、みたいな教え方の方がマズイ気がする。
話は飛びますが、アスリートでも、食事はトレーニングの一つ、と捉えている選手もいれば、好きな物を食べるのが信条という選手もいる。
食でも何でもそうだけれど、自分の考え方次第。興味を持てば、食への拘りは自然と出てくる気がする。
どうしたって世の中にはいろんな食べ物が出回っちゃってるからね…。
”隠れんぼナス”にまでしちゃって食べさせるって、ちょっときつい言い方すれば「子供にナスを食べさせた」という親や栄養士の自己満足でしかなく、そのときナスを食べたということだけで子供たちの将来にはなんらつながっていかないと感じます。むしろチーズやミートソース、パンケーキにしたら小麦粉、砂糖、バター、卵を不必要に摂取させ、味嗜好までもそちらへ傾けてしまうということになりかねない…というかそうなってきているのでしょうね。
そして、このナスのラザニア、美味しいナスのとれる季節の献立であればよいのですがね…。
うちにいる3歳児はクセのある野菜も珍味もふなずしまでいただいちゃう変な子供ですが(笑)、近々こういう現場へ送り出すと思うとやれやれと思います。
その通りですね。みじん切りにすること自体がいけないわけではなく、「わからなくする」こと栄養があるから食え!みたいでいけないと思います。
おっしゃるとおり、人間は人間であり、栄養のためだけに食事をしているわけではありませんもんね。
栄養だけを考えた食事なんて食事じゃなくてエサです。
なぜ野菜を細かく切るのかという点が問題だと思います。そうすることによっておいしくなる場合は僕も大賛成ですが、「ごまかす」事には何の意味もありませんからね。
僕の理想の食事は何度か言っているかもしれませんが、その時期にその地方で取れるものだけを食べる。これに尽きます。
はじめまして、コメントありがとうございます。
僕も色々な方面からアプローチできればいいと思いますが、方向性が間違っていることは避けたいと思います。
>細かく切ってあげて、あ!これ食べれるんだ!という発見に〜
そうですね。こういう意見も完全に否定しないでもありません。もちろん野菜が食べられるに越したことは無いと思います。
しかし、それはつまり「カモフラージュしたことによって野菜の栄養を体に入れられた」ことに満足しているだけだと思いますし、野菜のおいしさを分かって食べるのとは意味が違います。
こういうのが良くないという教え方は僕もしようと思いません。正しいことを教えるだけで十分だと思います。
貴重なご意見ありがとうございました。
まさにその通りだと思います。
この時期の子供にとって野菜など「隠して」まで食べるものではないですもんね。
それこそこんなものは栄養士の自己満足でしょうね。
ただ、親も栄養士もこれを全くの疑いも無く正しいことだと思っていることが問題です。
>美味しいナスのとれる季節の献立であればよいのですがね
ここ、本当にそう思います。
僕はこの献立自体が悪いとも思わないし、野菜を細かく刻むこと自体も悪いとは全く思いません。
ただそれが何の目的でやっているのか、おいしいと思って作っているかの方が重要だと思うんですよね。
こんな献立に子供を慣れさせれば、結局は食の欧米化が進んでしまうだけなのにね・・・。うまい味噌汁食わせりゃそれでいいでしょ。
さすが、すばらしい3歳児です(笑)
給食の現場には本当に辟易しますね。
こういう取り組みはそれぞれの家庭でやるべきで
行政等で税金使ってわざわざ作るメニューではないかと。
どっちかというと家庭料理でも「冷蔵庫のあまり食材のアイデアメニュー」に当たりそうな(爆)
どうせやるなら「おいしい茄子の食べ方を知ろう」てな催しをして欲しいもんです。
是非、旬の夏か秋に。
ラザニア作る前に焼き茄子の甘みを知ってもらおうよ・・・。
繊維が苦手ならそれを叩いたそのまんまにお醤油かけるだけでもいいのに。
この時季なら山菜を皆で摘んで天ぷらでしょ!(笑)
「苦手で辛い食材をごまかして食べる方法」よりも
「子供と一緒にできる食を楽しくする方法」の紹介をして欲しいもんですねぇ。
いつも楽しく読まさせていただいております、6歳男児の母です。
通っている保育園(三重県内)ではそれこそ”食育”の一環として、園内での季節ごとの野菜作りをしており、採れた野菜でクッキングもしています。玉ねぎの収穫時は、ただただ”炒めた”のみの玉ねぎを食べる、という内容で、でも子供たちは炒めた玉ねぎが甘い!ということを発見しており、これは素晴らしいなあと思いました。
給食の内容ももちろん役場の栄養士さんの考えたメニューなのでしょうが、ほとんどご飯(胚芽米)で地元の食材をなるべく使ったものです。なのでとても満足していました。ですが、来月から小学校に上がるのですが、小学校の給食はパンがやはりメインのようです。おかずも少ないし、冷凍ものも多いようです。中学校に至ってはセンター食なので、冷えたご飯だそうです。とても残念です。
こちらのサイトを読んでからはますますそういう気持ちが強くなっています。なんとか父母の立場でも現場を変えられる発信をできたらなあって思っています。
これからもこういった記事をぜひ載せてくださいね。長文失礼しました。
本当に低レベル過ぎてお話になりませんね。
おっしゃるとおりで、冷蔵庫の残り物(笑)というレベル。
そもそも給食(食育w)も税金を使った教育の一環なのに、子供ウケを狙うなどのファーストフード化させるいみが分かりません。
塩むすびと糠漬けだけ食わせる方がよっぽど教育になります。
こんなことをしているから隠して野菜を食べさせることだけに考えが行ってしまうのでしょう。
もちろん、「細かく切った方がおいしいから」であれば何の文句もありませんがね。
教育者なのですから何が子供のためになるのかを今一度考えて欲しいですよね。
その通りだと思います。
野菜が一体どういう味なのかも分からなくなってしまいそうで怖いです。
「野菜を体に入れること」だけに気を使いすぎて向かうべき方向を完全に勘違いしていますね。
もっと怖いのはそういう教育方針(食に対する考え方)が正しいと思っている人がほとんどだと言うことです。
はじめまして!
その保育園の方針は素晴らしいですね。おそらく園長さんがちゃんとした考え方を持っておられるのでしょう。
学校の給食・・・。これは本当に何とかしないといけないのでしょうが、この国の考え方が考え方だけになかなか難しいですね。
パン給食は即刻廃止すべきなんですけどね。
そもそも日本には余剰米があるにもかかわらず、それを給食に回さないことが異常に思えて仕方ありません。
「子供にあまった米を食わせるのか」などとワケの分からん主張もあるようですが、当然食わせるべきですね。
やたら騒いでる食糧自給率も上がるし、給食も真っ当なものになるし、良いこと尽くめなのですがねぇ。
センター給食の問題も難しいですね。効率化のためにはいいのでしょうが、個人的には大反対です。
給食が出来る過程のほんの一部でも見ることが出来るというのは何にも代え難いものです。
良くも悪くも最近はこういう記事を書くととても反響が大きいです。
やはり現代の食についての問題点を少しでもみなさんに知っていただきたいので、これからもこういう記事は定期的にアップしていこうと思います。
なにか面白い話題などがあったら気軽にコメントくださいね。
これからもどうぞよろしくお願いします!
僕に出来ることならなんでもしますが、僕達にはカイエ先生がいるじゃないですか(笑)