2008年11月13日

「アミノコラーゲン」について



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明治製菓の「アミノコラーゲン」についての考察です。

商品の説明(ホームページより引用)
1本に、低分子化フィッシュコラーゲン5000mgに加え、美しさを感じるための、アミノ酸(アルギニン)450mg、グルコサミン60mgを配合。さらに、ヒアルロン酸+ローズヒップエキスを追加配合!しかも、カロリーオフ(32kcal)で、脂質も0gだからダイエット中でも安心です。


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<原材料>
魚コラーゲンペプチド(ゼラチン)、トレハロース、ワイン、ローズヒップエキス、酸味料、安定剤(ダイズ多糖類)、香料、グルコサミン、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、アルギニン、ヒアルロン酸
※魚コラーゲンペプチドとは・・・・・魚から抽出したコラーゲンを低分子化したものです。



この商品の「低分子化フィッシュコラーゲン」という表記が気になったので、お客様相談センターに聞いてみた。

「フィッシュコラーゲンは普通のコラーゲンと何が違うんですか?」
「フィッシュコラーゲンは低分子化してあるので、通常の豚のコラーゲンに比べて吸収速度が1.5倍速いというデータが出ております。」
「吸収速度が速いのはわかりますが、合成速度は速まるのですか?」
「それについては個人差があるので何とも言えません。」
「1.5倍吸収が速いというのは一体何人データをとったんですか?」
「6人です。6人の平均値です。」


<結果>
1.低分子化してあれば吸収速度が速くなるのは当たり前。ご飯よりおかゆの方が消化がいいでしょ?
2.吸収速度が速いから合成も速くなるわけがない。
3.6人という人数は少なすぎる。そもそも何人も検証して都合のいい6人のデータを平均している可能性もある。

※ちなみに「カロリーオフ」の栄養表示基準は20kcal/100ml未満です。
だから500mlのペットボトル入りの飲み物ならカロリーオフであっても100kcalぐらいのカロリーがあることがあります。

ゼロとはぜんぜん違うので覚えておきましょう。
「カロリーゼロ」の表示基準は5kcal/100ml未満です。







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さて、コラーゲンを飲むとお肌にいいとかそういう効果があるのか?
ということについてですが、はっきり言って効果はありません。


簡単に言うと、コラーゲンは「タンパク質」なので、体に吸収されるときにはバラバラの「アミノ酸」になります。
また、食物中のタンパク質はほぼすべて「アミノ酸」として吸収されます。
そしてここから再度、コラーゲンが合成されるわけなので、コラーゲンから摂取しようが、肉から摂取しようが、ご飯から摂取しようが「アミノ酸」であることには変わりないのです。
つまり、普通に食事をしていれば「タンパク質」が不足することはないので、コラーゲンは合成されます。
また「コラーゲン」を摂取したからコラーゲンの合成が増えることはありません。

鶏の手羽先を食べたら腕に筋肉がつきますか?
牛のもも肉食べたらももに筋肉がつきますか?


そういえば知り合いにコラーゲンが肌にいいと信じて、好きでもない鶏肉の皮を必死で食べていた人がいた。
好きで食べているならともかく、嫌いなら食べない方がよっぽどいい。
とにかく「普通の食事」をしてればいーんです。




まぁ簡単に言うとこんな感じです。
ちょいと難しいですが、さらに詳しく知りたい方は、続きを書いたのでどうぞ〜



ほかにもこんな愉快な食品や、変なサプリンメント(効能など含む)、うさん臭い健康食品、特定保健用食品、変なダイエット法、などがありましたらぜひ情報下さい。
面白そうなのがあったら検証していきたいと思います。

↓ここからはさらに細かく説明します↓

興味の無い方はスルーしてください。






コラーゲンを分解したアミノ酸はコラーゲンの合成に使われるのではないかと考えそうだが、なかなかそううまくはいかない。
コラーゲンには「ヒドロキシプロリン」「ヒドロキシリジン」というアミノ酸(正確にはヒドロキシプロリンはイミノ酸)が特異的に含まれているが、この2つのアミノ酸をコードするコドンとよばれる塩基配列がDNA(正確にはタンパク質合成の際にはRNAだが)には存在しない。
つまり、この2つのアミノ酸がどれだけ吸収されても体内でのコラーゲンの合成量が増えることは無い。
どちらも体内に入ったら完全に分解され、エネルギーにでもなってくれます。

ではコラーゲンはどうやって合成されるのでしょうか。
問題は「ヒドロキシプロリン」、「ヒドロキシリジン」がいかにしてタンパク質に組み込まれるかである。
この2つのアミノ酸は、それぞれ「プロリン」、「リジン」がタンパク質に組み込まれた後、(この2つをコードする塩基配列は存在する。)体内の水酸化酵素によって「ヒドロキシプロリン」、「ヒドロキシリジン」となるのである。
そのとき補酵素としてビタミンCが使われるため、ビタミンCが長期的に不足するとコラーゲンの合成が不十分になる可能性がある。
これが壊血病という病気。

しかし、低分子化したコラーゲンならアミノ酸にまで分解されなくても、体内の組織に届くのではないか?という疑問が浮かんだ人もいるかもしれない。
それはその通りです。
でも、コラーゲンは皮膚だけでなく、軟骨、筋肉、内臓など、体のありとあらゆる部分に分布しているため、ピンポイントで肌に効くことはまず無い。
それどころか生命を維持するためには皮膚を守るよりも筋肉、内臓の細胞を守る方が先だと考えられるので、もし優先されるとしたらそっちだろう。

しかも、コラーゲンは必須アミノ酸の一つであるトリプトファンを全く含まないためアミノ酸スコアが0である。
つまりタンパク質としての栄養価は全くもって無い。
それどころか、タンパク質の過剰摂取は内臓(特に腎臓)に負担をかけるため、長期的な大量摂取などは良くない。
つまりコラーゲンを摂取することによるメリットはほぼゼロです。
それどころかデメリットにもなりかねないということである。

メリットが「ほぼゼロ」と言った理由は、「コラーゲンを飲んだから肌にいい」などとプラスに考えていれば、気持ちの問題で肌に何かいい効果が現れる可能性が全く無いとは言い切れないから。


やっぱり結局のところ「普通の食事」をしてればいーんです。

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posted by 1031 at 11:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 栄養学など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
栄養系一覧を読んでるとこですが…6人とか10人とかのデータという会社あるんですねぇ…。って少少な過ぎない??
意味ないじゃんと思った(^^;

この説明ななんとか理解できるような?気します。(何となくもやっとします。)何回も読めば、理解アップです。
コラーゲンといえば前テレビで沖縄料理「ラフテー」食べてるから肌もちもち〜と見て信じたけどねぇ…(==;)
Posted by あくび at 2011年05月16日 22:18
あくびさんへ

かなり少ないですよね。本当に意味が無いと思います。
説明がヘタクソですみません^^;
コラーゲン自体に保水効果があるので、食べた翌日はむくんでもちもちになる可能性はありますが、それ以降は元通りです(笑)
Posted by 1031 at 2011年05月18日 20:53
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