ある意味ダイエット。っていうCMのアレね。
SOY JOYの「低GI食品」という表記が気になったのでちょっと考えてみた。
まず、GIとはGlycemic Index（グリセミックインデックス）のことで、食品中の炭水化物50gを摂取したときの血糖値の上昇の度合いをGlucose（グルコース=ブドウ糖）を100として相対的な数字で表したもの。
糖質が体に吸収されるスピードが速ければこの値は高くなり、遅ければ低くなる。
食物繊維などが多量に含まれている食品は消化吸収の阻害が起こるため低く出やすい。
測定方法や様々な要素によってこの値は変動するが、おおよそ
精白米なら85程度、
玄米は55程度、
うどんは85程度、
パンは種類により70～90程度、
そばは50程度、
じゃがいもは90程度、
にんじんは80程度、
大豆は30程度、
バターは30程度、
野菜は10～20程度、
フルーツは30～50程度。
ちなみに低インスリン(インシュリン)ダイエットはこの数値を応用したもの。
血糖値が速く上昇すれば、それだけインスリンが多量に必要になる。インスリンが分泌されると血中の糖は体内に取り込まれ、グリコーゲンとなるが、糖を摂りすぎれば脂質に合成されてしまう。
だから、GIの低いものを食べてなるべくインスリンを出さないでおきましょうという考え方。
まぁ少しは理にかなったやり方だと思うけど、この方法はエネルギーを考慮してるわけではなく、結局食べ過ぎれば糖質以外から脂肪が合成されるわけだから、IGのみを考えてダイエットというのは言い過ぎだと思う。
逆に言えばアスリートには試合前などには特にGIの高い食べ物を食べるよう指導する。
これは即座に血糖値が上がり、エネルギーになるから。
試合の前などは炭水化物中心に、それもごはんやうどんやイモ類を食べるというのはこういう理由から。
さて、肝心のSOY JOYのGIはどれくらいなのか？
アップル味を食べたが、書いてなかったので、直接お客様相談センターに聞いてみた。
「SOY JOYのアップル味のGIはどれくらいですか？」
「実測値ですが19です。そのほかもすべて55以下です。」
「実測値というと、いったい何人測定したのですか？」
「（しばらく待って）10人です。」
「表示基準はあるのですか？」
「今のところありません。」
10人は少なすぎ。体調や個人差などがあるので正確な値は出ない。
それから、確かGIに関して厚生労働省などで認められている表示基準はないと思っていたが、その通りだった。
つまりこの「低GI食品」というのは会社で勝手に書いたもので、あまりあてにならない。
しかしこれはウソではないので、虚偽広告となることはない。
だから法にも触れてない。
まぁ大企業なのでそのへんの書き方もうまいですね。
あとCMの「ある意味ダイエット」っていうのも。
ダイエットと言い切らず、ある意味とすることでこっちも虚偽･誇大広告ではなくなってる。
SOY JOYを食べるとやせる、とかダイエットになる。などとつなげると虚偽･誇大広告になりますがね。
しかしGI19というと普通に大豆やフルーツを食べるよりも低い。
砂糖も入ってるからこれはおかしいな、と思って成分表示をよく見ると、
（クリックで大きくなります。）
「難消化性デキストリン」とある。
これは名前の通り消化されにくく、体内で食物繊維のような働きをする。
これによって消化吸収が遅くなり、GIも低い値になってるんだと思う。
まぁ、健康食品に頼り過ぎないようにしましょう。
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パンや今日のような内容もとても感心しながら拝見しています。
時には仕事の参考にもいたします。
25日からの高島屋の催事にはシニフィアンも出店しますね。
明日はパンが届くのですが、高島屋にも行ってみます。
記事、これからも楽しみにいたします。
はじめまして！参考にしていただけて幸いです。
高島屋の催事でまたSSのパン買っちゃいそうです。
楽しみですね～。
これからもよろしくお願いします。