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先日鶴舞公園で行われたビーガングルメ祭りに行ってきました。
僕はビーガンでもなんでもないが、こういうイベントの方向性や出店しているお店自体に興味があるので。
ちなみに、ビーガンという単語を知らない人のために簡単に説明しておく。
ビーガン(ヴィーガン:vegan)とは菜食主義のことを指す。
程度の差はあれ乳製品や卵の摂取までは禁止していないベジタリアンに比し、ビーガンではこれらまでを非常に厳格に制限している。
ビーガンはいわばベジタリアンの強化版と言ってほぼ差し支えない。
一方で似たような考え方の一つに
「マクロビオティック(マクロビ)」がある。
こちらでは考えの根本が菜食主義に始まっているわけではなく、どちらかと言えば地産地消や身土不二という考えによるもの。
その結果として動物性食品の摂取が無いだけであり、このマクロビと言う考え方自体は菜食主義とは似ても似つかない。
しかし、マクロビやビーガンを実践する人(店)の間でもこれらを正しく理解している人は少ないと言えるのが現状。
ちなみにマクロビという考え方については以前記事にまとめたので、興味のある方は見ていただければ幸いです。
マクロビという考え方 その1(空色曲玉)の記事はこちらマクロビという考え方 その2(ピンチオブソルト)の記事はこちらマクロビという考え方 その3(コビファクトリー)の記事はこちらマクロビという考え方 その4(ララ・ナチュラル)の記事はこちらさて、イベントで食べたものの紹介。
ま、まずはビール(笑)
韓's naviと言うお店のキムチ。
余計な味が無くておいしい。
塩麹が入っているらしいが、別になくてもいい。
ナタラジと言うお店の野菜カレー。
素朴。悪くは無いけど、色々足りない。
スパイス精進 モハマヤバートのカレーを食べてみる。
どれも素朴においしい。
judah cafeというお店のアイタルシチュー。
大豆タンパクのから揚げが乗ってる。
ビール飲んでふらふら〜^^
思ったよりもたくさんのお店が出ていてなかなか楽しめました。
おなかいっぱい^^
さて、ここからはビーガンという考え方、近年の流れについての考察を。
(※今回紹介したお店の良し悪し、イベントの良し悪しとは全く関係ありません。)
まず冒頭でも述べたように、ビーガンとは厳格な菜食主義のことである。
肉や魚はもちろん、卵、乳製品などを食すこともすべて禁じている。
世界には宗教上菜食主義(もしくはそれに近い考え方)にならざるを得ない地域はあるものの、日本におけるビーガンはほぼ大半が自らの健康管理目的や単なる流行によるものが大きい。
ビーガンと言う考え方自体は僕自身、否定も肯定もしないが、いくつか疑問に思う部分がある。
その最たるものは、
「ソイミート(大豆タンパク)」である。
(ソイミートという呼び方自体も嫌いなのだが、一応便宜上ソイミートと呼ぶことにする。)
ソイミートとは大豆の成分からタンパク質のみを化学的に抽出し、その繊維状の塊を肉のように見立てた商品のこと。一般的には「鶏肉みたい」という表現がなされる。
僕も何度もソイミートを食べたことがあるが、個人的な感想としては鶏肉と似ても似つかない食べ物です。
そしてなぜかビーガン、マクロビを実践する人(店)に非常によく好まれて利用されている。
実際に今回のイベントでもこのソイミートを売り出すお店が多すぎてうんざりしたほど。
今回のイベントに限らず、よく謳い文句に「鶏肉みたい」だとか「肉みたい」、「から揚げみたい」などと表現されるが、なぜそういう表現をするのか理解に苦しみます。
自分の思想として肉を食べないのであれば、
わざわざ「肉に似せる」必要はないし、そういうのを聞くと
「結局肉食べたいんだよね?」と思ってしまう。
肉が食べたいけど我慢しているということだろうか?ここまで来るともはや修行である。
それなら肉を食べればいいじゃないかといつも率直にそう思う。
もし本当にビーガン、マクロビを実践するのであれば、
わざわざ大豆のタンパク質だけを抽出して肉に見せかけた食べ物を食べず、例えば煮豆を食べればすべて丸く収まる話ではないか。
もちろん、この商品の存在価値を完全に否定するわけではありません。
「ソイミートという食べ物自体の味が好き」だから食べていると言うのであればそれはそれでいいのではないかと思います。
しかし、繰り返しますが、ソイミートは不味い(もしくは肉に劣る)けど、健康のために食べる!
などという考え方は根本が間違っています。
しかも別に低カロリーでもないし、ヘルシーでもない(そもそもヘルシーってなんだ?笑)
あと、これはビーガンやベジタリアンに見られる場合が多いと個人的に思うのだが、意外と
「化学調味料」には寛容なんですよね。
菜食主義を謳っているお店(商品)でも化学調味料が強く、全くもって自然の味ではなく、食べるのがしんどくなったことが何度かあります。
化学的な抽出、存在自体不自然とも思われる先のソイミートに加え、化学調味料・・・。
こういう点には意外と寛容なんだね・・・。
また、今回のイベントでもお菓子の出店がいくつも見られました。
そしてその大半が洋菓子であったことも見逃せません。
バターの代わりに菜種油やオリーブオイル、牛乳の代わりに豆乳を使った焼き菓子類・・・。
ビーガンという思想からすれば必ずしも間違いとは言えないかもしれません。
(だからと言って決して低カロリーではないけどね。)
では、なぜ和菓子ではいけないのか?
大半の伝統的な和菓子はバターも牛乳も使いません。
それこそ、小豆、寒天、いも類、豆類、上新粉などなど・・・ビーガンにはぴったりではないか!
なのに、それなのに、猫も杓子も洋菓子を出す。
まぁ結局は洋菓子にそれだけ憧れがあるのでしょうね。
それも結局は
「我慢しているんだよね?」と思ってします。
バターや牛乳、卵なくしておいしい洋菓子を作ることは不可能です。
しかし、バターや牛乳や卵がなくてもおいしい和菓子を作ることは可能です。
ビーガン、マクロビにしても大半の人(店)はあまりにも知識が浅はか過ぎます。
以前にも何度か述べていますが、ことマクロビに関しては僕は程度と方向性さえ間違えなければ基本的には賛成できる考え方だと思っている。
売り出す側ももう少し勉強してほしいものである。
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