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帰省の際に頂いた福文のお菓子を紹介します。
前回の記事で年内いっぱいで閉店と書きましたが、間違いでした。訂正いたします。
1月中ぐらいまで営業されるそうです。
ただし、お茶会等の予定も相当立て込んでおられるそうで、お菓子を予約することが不可能である日にちもあると思います。
もし予約をされる際には注意した方が良いかと思います。

白菊
これは秋に頂いたものです。
上品でとても凛とした佇まい。
薯蕷の入った滑らかな舌触りのきんとん。
見た目だけでも丁寧さと味が伝わってきますが、食べても予想通り上質で安心できるおいしさ。
ぜひ上質な煎茶とともに。

雲龍
今年の干支にちなんだ上生菓子。
紫の部分は薯蕷入り。白い部分のきんとんも上質なあんの香りがとても良い。
上に乗せられた小豆がこれまたとてもおいしい。
すべてを一緒に食べてもうまいし、それぞれの部分の完成度がとにかく高い。
味を構成する上での必要の無い装飾なども無い。

百合根きんとん
うまいの一言。

梅の雪
こなし製。これだけはいわゆる「お稽古用」のお菓子です。
それでも十分すぎると言うか、このレベルのお菓子を出せるお店は無いけどね。

はるけしき
加賀丸薯を使った、いわゆる「かるかん」
滑らかなで上質な生地。
かるかんですら全く駄菓子を感じさせない。

たまゆらの煌
和三盆と寒天のお菓子。
一口味わった瞬間からグッと広がる上質な甘味と香り。
しっかりと甘いのに、全くもって重さを感じさせない。
非常にキレが良く、うまい。

すはま
ショーケースに置いてあって気になって購入。
いわゆる「州浜」の型。
すはまとはきな粉と水飴を合わせて練り上げたお菓子。
どちらかと言うと駄菓子のイメージではあるが、素朴で昔から結構好きな部類のお菓子ではある。
福文のすはまはこの日がはじめて。

ものすごくうまい、これ。一口食べてかなり驚きました。
口に入れた瞬間からとても心地良く香ばしい大豆の香りが広がるのだが、青臭さなどは全く無い。
続いてグッと広がる自然な甘味と旨み。
そしてとても香りと味の余韻が長いのだが、まったく嫌味が無い。
すはまとはこういうお菓子を言うのかと理解した。今まで食べてきたのは「すはま風」か。
材料は大豆、砂糖、水飴のみ。それだけに素材の良さや技術が如実に出るのだろうか。
洋菓子でも焼き菓子をはじめ、シンプルな素材の物ほど素材や技術が出ると聞いたこともあるし。
このすはまに関しては今まで食べなかったことを激しく後悔した。
生菓子はもちろんのことだが、今回一番印象に残ったのはやはり、すはまでした。
今回で福文さんのお菓子を頂くのは最後になるかもしれません。
本当においしいお菓子をありがとうございました。
大袈裟ではなく、もう二度と本物の「和菓子」に出会えることはないかもしれません。
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福文その1(初夏のお菓子と冬のお菓子)の記事はこちら
福文その2(夏のお菓子)の記事はこちら
福文その3(秋の栗きんとん)の記事はこちら
福文その4(冬のお菓子)の生地はこちら
福文その5(新緑の時期のお菓子)の記事はこちら
福文その6(早春の時期のお菓子と真夏のお菓子)の記事はこちら
福文その7(わらび餅)の記事はこちら
福文その8(栗きんとんと栗蒸し羊羹)の記事はこちら
福文その9(冬のお菓子、かるかん、すはま等)の記事はこちら
福文その10(冬のお菓子、水羊羹)の記事はこちら
石川県加賀市大聖寺荒町31
0761-72-0307(生菓子は予約制)
営業時間 9:00〜18:00
日曜休