2011年03月05日

好き嫌いは無くすな!


人気ブログランキングに参加しています。

eiyounasu.JPG
(クリックで拡大)
少し前のことになりますが、地元の新聞にこんな記事が載りました。
またもやツッコミどころ満載の馬鹿げた記事です(笑)
興味のある方、余裕のある方はぜひ全文目を通していただきたいですが、特におかしな点に傍線を付けました。

>園児の嫌いな野菜トップ3はトマト、ピーマンと並んでナスだという。小学校入学前に食べ物の好き嫌いをなくすように努力している年長園児に、食育の専門家である井上奈緒同市三馬小栄養教諭は、ナスを細かく刻んで隔す料理「隠れんぼナスのラザニア」を教えた。

ここここでも言いましたが、色々な観点から言っても子供に好き嫌いがあるのは当たり前です。それが自分の身を守ることにもつながりますからね。
つまり好き嫌いがあるというのが正常であり、普通です。
大袈裟な言い方をすると、小さな頃から何の好き嫌いも無くクセのある野菜でも何でも食べられる方が異常です。(ま、害は無いけどね。)
それなのに、ナスを細かく刻んだ上にラザニアに隠し、チーズやミートソースで味を完全に分からなくしたものを食べて(ましてや変な既製品使ってたら最悪だね。)「ナスを食べた」ことになると勘違いしているのが甚だおかしい。
小さい頃には食べられなくても、本来ナスはおいしいものです。
こんなことをして本当の味を分からなくしては全く意味がありません。
もちろんこの料理自体がダメと言うことではなく、本当にナスをおいしく食べるためにこうしたのであれば文句はありません。
でもこれはそうではなく、ナス隠してを食べるためにわざわざこんな手の込んだことをしているわけですから無意味と言うほかありません。
こういう人って健康って理由だけで、味をおろそかにしてまでハンバーグにみじん切りの人参とかピーマン入れたり、ほうれん草入りのホットケーキ焼いたり、おから入りのクッキー焼いたりしそうだね(笑)
食育(という言葉は嫌いだが)の専門家がこんなことを本気でやっていてはお先真っ暗です。






>「ナスは紫色ですね。この紫をつくるナスニンという成分ががんを防ぐよ。」

だからなんだ。なんだと言うのか。
そんな栄養素などどうでもいい。
こういう人って食べ物を栄養と言うフィルターを通してしか見ることが出来ない人達なんでしょうね。
僕は野菜を「栄養があるから」とか「体にいいから」と言って食べることは本末転倒であると考えている。
ナスを調べたらナスニンという成分が見つかって、それががんを防ぐ効果があるということが分かったことは別にそれはそれでいいと思う。
でも、だからと言って体にいいからなどと言って野菜を食べることはおかしい。
それでは昔の人はがんにならないためにナスをたべたのか?もちろんそうではない。
(ある時期に)ナスしかなかったから、もしくはナスがおいしいから食べただけ。
栄養素などと言うバカな考え方は人間が後付した理論です。食事をするときに栄養など考えていては食事がマズくなるんですよね。
ただ、現代は必要以上に飽食の時代です。
よって、ある程度の理解と見識を持った上で体のことを考えて食事をすることはもちろん悪いことではありません。
こういうことも分からないから必要以上に動物性食品を悪だと言ったり、薄っぺらな知識だけでマクロビ(この言葉も嫌い)を実践しようとする人が増えるんでしょうね。


とにかく野菜なんて子供は嫌いなもんです。大人になればだいたいは食べられるようになりますし、たとえ少しくらい食べられない野菜があったって全然問題ない。
そんなことより、こういう風に本当の味を分からなくしたり、模造品を作る方がかなり問題です。
こんなことはなんの食育にもなっていませんが、この栄養教諭はそれすらも気付いていないんでしょうね。

知らない人のために一応説明しておくと、栄養教諭制度は平成17年に新設されたもので、学校栄養職員やいわゆる給食のおばちゃんとは一線を隔すもの。それだけに責任は大きいし、与えられた職務は重大なものだと思います。
つまり、国語の先生、数学の先生と全く同列で「栄養の先生」がいるわけですからね。
国語の先生が間違った漢字を教えていたらどうですか?
数学の先生が間違った公式を教えていたらどうですか?
そんな学校に子供を通わせたいですか?





ごはん.jpg
全国の間違った食育を教えている栄養の先生には子供のことを考えてもっと勉強してもらいたいものです。
子供には「栄養素」などと言うくだらないワケの分からんことを教える前に教えるべきことなど山ほどあります。
今一度「いただきます」の一言の持つ意味を教えることからはじめてはいかがだろう。


人気ブログランキングに参加しています。
posted by 1031 at 18:35| Comment(16) | TrackBack(0) | 栄養学など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする