2011年02月24日

前田幸太郎商店(まえだこうたろうしょうてん)


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静岡にある前田幸太郎商店のお茶を取り寄せました。
茶師十段の持ち主、前田文男氏のお茶のお店。
現在、茶師十段は日本に5人しかおらず、そもそもこの十段と言う段位も前田文男氏のために作られたものだそう。
そこまで言われれば期待が高まります。
福文のお菓子を食べる際に一緒に飲んでみました。
ちなみに、実家で上生菓子をいただく時のお茶は煎茶なら「一保堂の嘉木」、ほうじ茶なら「丸八製茶の献上加賀棒茶」です。ここ数年間これが揺らいでおりません。











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こもれび(ほうじ茶・525円/100g)
香り、深み、キレ。すべてにおいて至極値段相応の味わい。
やや雑味が出すぎる点が気になるが、悪いお茶ではありません。




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あじわい(煎茶・525円/100g)
まずはこのお店の一番安価な部類のお茶を試しました。



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温度は低めで淹れましたが、色は緑が強く、雑味が気になる。
ただ、グッとくるうまみもあり、価格を考えるとかなり優秀。





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茶師の極み きらめき(煎茶・3150円/100g)
こちらはこのお店の最高級の煎茶。



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価格が価格なので、もっと上質な山吹色を想像していたのに、かなり野暮ったい緑色。
深蒸しでも無いのにかなり濁りもある。
この時点でいやな予感はしましたが、飲んでみてそれが確信に変わりました。
かなり雑味や渋さを感じ、うまみも非常に乏しい。低温で淹れても不要なくらいに雑味が出るのに、「厚み」を一切感じないんですよね。
お茶は「濃いからうまい」わけではありませんよ。
一保堂の嘉木ですら100gで2650円ですから、これはぼったくりとしか思えません。
もちろん産地の違いで味わいが違うのは分かりますが、それを差し引いても好みの問題で片付けられないほどレベルの差を感じました。



「きらめき」はかなり残念でした。命名センスが無いのもそうだけど。
「あじわい」の方は価格を考えると悪くは無いが、こういうお茶はそもそも嗜好品なので、喉の渇きを癒すためのものではありません。
よって、喉が渇いていればほうじ茶でも麦茶でもいいし、安いからという理由で妥協してこちらを選ぶ理由はありません。

しかし、この前田文男氏が実力が無いわけでは無いと思います。これだけのプロがこの価格帯で本気を出せば、まともな茶葉は必ず作れるはずです。
つまりこのお茶は「まぁこれくらいでいいかな」と思って妥協して作った茶葉に違いありません。
そうでなければこんな低レベルなお茶をこの価格帯で出すなんて恥ずかしくて出来ないはず。
逆に本気でこれならもっと問題だけどね。

高くてもいいので、購入が可能でうまい煎茶をご存知の方がいましたら、ぜひ教えてください。
ちなみに、つい先日京都の福寿園で煎茶を購入したが、抜群にうまかった。

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静岡県静岡市葵区北番町15
054-271-1950
営業時間 8:00〜17:00
土曜、日曜、祝日休
posted by 1031 at 19:56| Comment(8) | TrackBack(0) | 和菓子・お茶など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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